2026年8月17日 · 1 分

2026年8月28日の部分月食:日本から見えない理由と次のチャンス

2026年8月28日、地球の影が月の直径の93%を覆う深い部分月食が起こります。日本では日中のため見られません。どこで見えるのか、そして次に日本で見られる月食はいつか。

2026年8月28日の部分月食:日本から見えない理由と次のチャンス

2026年8月28日、月が地球の影に深く入り込みます。分類上は「部分月食」ですが、それはぎりぎりの話。最大時には**月の直径の93%**が地球の本影に隠れ、片側に細い明るい縁を残したまま、残りの部分は銅のような赤色に染まります。

ただし残念なお知らせから。この月食は日本からは見られません。 最大となる時刻、日本では月はすでに地平線の下にあり、空には太陽が出ています。以下では、なぜそうなるのか、どこで見えるのか、そして日本で次に月食が見られるのはいつなのかを整理します。

食の時刻

現象 UTC 日本時間(JST)
半影に入る 01:24 10:24
部分食のはじまり(本影) 02:34 11:34
食の最大 — 93%が影に 04:13 13:13
部分食の終わり 05:52 14:52
半影から出る 07:02 16:02

つまり日本では、食の全過程が8月28日の日中に進行します。部分食だけで3時間18分続く長い月食ですが、その間ずっと月は空にありません。

なぜ日本では見えないのか

月食は、その時刻に月が地平線より上にある場所からしか見えません。そして月食のときの月は必ず満月なので、日の出ごろに沈み、日没ごろに昇ります。

8月28日の日本では、月は朝の5時前に西に沈み、次に昇ってくるのは夕方です。食が始まる11時半から終わる15時前まで、月はちょうど地平線の下を通過している時間帯にあたります。地球の反対側で起きている現象、というわけです。

自分の地域の月の出・月の入りの時刻は月のページで確認できます。月食の見え方は結局この一点、「そのとき月が空にあるか」で決まります。

どこで見えるのか

  • 南北アメリカ — 全過程が見えます。 月は高く、空は完全に暗いという最良の条件。ブラジルやアルゼンチンでは現地時間の午前1時13分ごろに最大を迎えます。
  • 西ヨーロッパ、北アフリカ・西アフリカ — 最大を含む大部分が、夜明け前の西の低空で見えます。
  • 中央・東ヨーロッパ — 影が広がる途中で月が沈みます。
  • 東アジア、オーストラリア — 見えません。日中にあたります。

月食で何が起きているのか

月は自分では光らず、太陽の光を反射しています。太陽と月のあいだに地球が正確に入ると、地球は宇宙に影の円錐を投げ、月がその中を通過します。

それでも月は完全に消えません。太陽光の一部が地球の大気で曲げられ、大気は青い光を散らして赤い光を通します。影の中の月に届いているのは、その瞬間に地球上で起きているすべての朝焼けと夕焼けの赤い光を合わせたものです。だから影の部分は黒ではなく、銅色や煉瓦色に見えます。

今回の月食のもう一つの特徴は、月が8月22日に遠地点を通過したばかりだということ。軌道のなかで最も地球から遠い側にいるため、月の見かけの大きさは平均よりやや小さめ、いわば「マイクロムーン」です。

日本で次に月食が見られるのは

今回の月食は、2025年から2026年にかけて3回続いた皆既月食のシリーズを締めくくるものです。そのあとは、しばらく静かになります。

  • 2027年2月20〜21日2027年8月17日 — 半影月食。月は影の外側をかすめるだけで、暗くなったことは写真でようやくわかる程度です。
  • 2028年1月12日 — 部分月食。ただし見えるのはアメリカ大陸、ヨーロッパ、アフリカ、西アジアで、日本からは見られません。
  • 2028年7月6日部分月食。月の約39%が影に入り、アジアとオーストラリアの全域で見られます。 日本で次に見られる月食はこれです。
  • 2028年12月31日皆既月食。皆既の継続時間は71分で、東ヨーロッパ、アジア、オーストラリアから全過程が見えます。大晦日の夜に赤い満月、というわけです。

日本で本格的な月食を見るなら、この12月31日が次の大きな機会になります。カレンダーに入れておく価値があります。

それまでに見られるもの

月食を待つあいだ、秋から冬の空はむしろ充実しています。

  • 10月4日 — 土星が衝。 一年でいちばん明るく、日没から日の出まで一晩中見えます。小さな望遠鏡でも環がわかります。
  • 10月8〜9日 — りゅう座流星群。 月明かりがほぼない好条件。数は多くありませんが、突発的に増えることがある予測不能な流星群です。今日見える流星群はいつでも確認できます。
  • 10月21〜22日 — オリオン座流星群。 2026年は月が明るいので、月が沈む時間帯を狙うのがコツです。
  • 11月15〜16日 — 火星と木星が1°12′まで接近。 しし座のなかで明るい2点が並び、夜明け前に肉眼で見えます。
  • 11月24日と12月24日 — スーパームーン。 12月24日のほうが大きく、2026年で最も地球に近い満月(約35万6740km)です。平均より約8%大きく、16%明るく見えます。
  • 12月14〜15日 — ふたご座流星群。 年間最強の流星群(最大で1時間150個)で、2026年は極大の夜に月が早く沈むため条件が良好です。

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